給湯器の寿命(耐用年数)は?交換時期の判断ポイント、給湯器の故障を防ぐ予防対策とは

2023年1月25日

給湯器の寿命(耐用年数)は?交換時期の判断ポイント、新品価格や交換費用の目安とは!

前の日まで普通に使えていた給湯器から突然お湯が出なくなって慌ててしまう…。そんな経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?

特に冬などの寒い季節にはお湯の使用頻度が高くなるに伴い、給湯器の負担も大きくなってしまうため、給湯器の故障リスクが高くなる傾向にあります。

万が一冬にお湯が使えなくなると、冷たい水で洗い物をすることになったり、お風呂に入れず毎日銭湯通いをしなければいけなくなり、生活に大きな支障をきたしてしまうため、故障する前に交換しておくことをおススメします。

この記事では、給湯器は何年くらいが寿命なのか?給湯器の交換時期はどのように判断すれば良いのかといったことをお伝えするとともに、給湯器の故障を防止する使い方をお伝えいたします。

給湯器の寿命(耐用年数)は何年?

給湯器の寿命(耐用年数)は何年?

家庭用ガス給湯器の寿命(耐用年数)は、設置されている場所は気候、使用頻度等の状況によって異なりますが、一般的な寿命としては約10年程度と言われています。

メーカーが定めている、安全上支障なく使用できる標準使用期間(設計上の標準使用期間)も10年とされているほか、最大で延長できるメーカーの保証期間も10年とされているため、10年以上使用した場合は交換を考える時期だといえるでしょう。

そのほかにも、一般的には給湯器を販売開始して10年が経過した場合には、メーカーが部品類の製造をストップしてしまうため、交換部品の在庫がなかったりして修理ができなくなってしまう可能性もあります。

とはいえ、給湯器も決して安い商品ではないため、「なるべく長く使用したい…」と考えるのも当然のことです。給湯器を長く使用するためには、日常的にチェックをしておくことが大切です。

日常的にできる点検としては、バーナーの炎の状態チェック、排気筒が外れたり詰まっていないかのチェック、つまみ類はきちんと回るかのチェックなどがありますが、最も重要な項目としては「寒い時期に長時間留守にする場合には水抜きをする」ことが挙げられます。

給湯器を使っていなくても、給湯器内には水が残ったままになっていることがあります。寒い時期にそのまま給湯器を放置していると、給湯器内の水分が凍結し、給湯器内部の部品や配管等が破損して、給湯器を交換しなければいけなくなる可能性があります。

特に、長期間留守にするからといってブレーカーを落として外出した場合には、給湯器に備えられている凍結防止機能が作動しないため、故障のリスクが高くなってしまうので注意しましょう。

給湯器の交換時期を判断する8つのポイント

給湯器の交換時期を判断するポイント

給湯器が完全に故障してしまうと、水で洗い物をしなけばならなくなることに加え、お風呂に入ることもできなくなってしまうため、生活に大きな支障をきたすことになります。

そのため、「できることなら給湯器が故障する前に交換しておこう」と思う方も多いのではないでしょうか?ここからは、給湯器の交換時期を判断するためのポイントをご紹介いたします。

①お湯が出るまでの時間が長くなった

長い間給湯器を使っていると、「お湯が出てくるまでの時間が長くなった」と感じることがあるかもしれませんが、これは経年劣化によって給湯器の性能が低下している可能性が考えられます。

少しくらいの時間なら我慢しても良いかもしれませんが、あまりに長い間お湯が出てこなくなってくると快適にお湯を使うこともできませんし、いずれ完全にお湯が出てこなくなる可能性もあるため、交換を検討するタイミングだと言えるでしょう。

②給湯器から異臭がするようになった

給湯器からガスの臭いや焦げ臭い臭いがしてきた場合は、すぐに使用を中止しましょう。配管が劣化してガス漏れが起きていたり、部品の経年劣化で正常に燃焼できなくなっている可能性が考えられます。

そのまま使用を続け、万が一ガスに引火してしまうと火災につながることも懸念されるため、早急に専門業者に点検を依頼し、必要に応じて修理もしくは交換するようにしましょう。

③お湯の温度が安定しなくなった

給湯器の経年劣化等によって何らかの不具合が発生している場合に、お湯の温度が上がったり下がったりして安定しなくなることがあります。

ただ、ガス代を節約するために敢えてお湯の温度を上げたり下げたりする給湯器も存在しているため、そのような機能が付いているかはメーカーHPや取扱説明書で確認するようにしましょう。

もしそのような機能が付いていない給湯器でお湯の温度が安定しなくなった場合には、そろそろ給湯器を交換するタイミングと判断できます。

④給湯器から異音がするようになった

給湯器を使用する場合、基本的にガスに着火する際に「ボッ」という着火音が発生しますが、これまでよりも音が大きいと感じたり、ピーという音が出始めたときには注意が必要です。

ピー音は、ファンモーターに異常が発生している場合や、ガスと空気のバランスが乱れて空気過剰になっている場合に鳴りますので、給湯器から異音が発生した場合には早急に点検を依頼しましょう。

⑤給湯器まわりから水漏れしている

配管や内部部品の劣化により、給湯器から水漏れが発生することがあります。給湯器まわりからの水漏れには、経年劣化が原因になるケースと、凍結により水漏れが発生するケース等があります。

使用年数によっては交換時期と判断することもできるため、専門業者に故障理由を確認し、理由に応じて交換を検討するようにしましょう。

⑥給湯器にサビが発生している

給湯器からの排気には水分が含まれているため、排気口付近はサビが発生しやすくなります。排気口まわりにサビが確認できた場合には、機器内部もサビ始めている可能性が考えられます。

給湯管にサビが発生してしまうと、お湯の色が茶色く濁ったり、お湯に鉄分が多く含まれることになり、健康被害に繋がることも恐れがあります。給湯管詰まりが起こることもあるため、交換を検討する時期といえます。

⑦給湯器から煙が出ている

給湯器の排気に含まれる水分が水蒸気となり、白い煙が発生することがありますが、黒い煙が発生している場合には注意が必要です。

黒い煙は、酸素量が足りずに不完全燃焼を起こし、一酸化炭素が出ている場合に黒い煙が発生します。給湯器が故障していることが考えられるため、早急に専門業者に点検してもらいましょう。

⑧給湯器リモコンが故障する

給湯器を長時間使用していると、給湯器のリモコンが故障することがあります。給湯器のリモコンが故障した場合、互換性のあるリモコンに交換することで給湯器を使用し続けることもできますが、リモコンを交換した矢先に給湯器本体が故障してしまう可能性もあります。

給湯器本体が故障してしまうと、せっかく高額な費用を支払って交換したリモコンが無駄になってしまうので、給湯器リモコンの故障に合わせて給湯器の交換を検討してみても良いかもしれません。

給湯器の故障を防ぐ予防対策

給湯器の新品価格や交換費用の目安とは?

給湯器をできるだけ長く使用するためには、日々の点検やメンテナンスを行うことが重要です。

ここからは、自分でも簡単にできる予防対策をご紹介いたします。

凍結を防止する

給湯器には凍結防止機能が備わっていますが、給湯器の電源を抜くことで凍結防止機能が作動しなくなるため、寒い時期には絶対に電源を抜かないようにしましょう。仮に長時間給湯器を使用しない場合は、給湯器から水を抜いておくことをおすすめします。

又、凍結防止機能には、給湯器内部に設置されたヒーターで給湯器内部の配管を防止したり、自動ポンプによって給湯器と浴槽を循環するものがありますが、水道配管部分の凍結を防止することができません。

水道配管部分の凍結を防止するためには、断熱材を配管に巻き付けることで凍結を予防できます。断熱材だけでは効果が薄い場合には、配管用のヒーターを取り付けることを検討しても良いかもしれません。

配管内の水が停止している状態だと凍結しやすくなるため、あまりに寒くて凍結するか不安な時は、夜から朝にかけて少しだけ水を出しっぱなしにしておくのも効果的です。

又、もし配管が凍結してしまってお湯が出なくなってしまっても、配管にお湯をかけて解凍しようとすると配管の破損や給湯器の故障につながる可能性があります。外気温が上昇し、凍結した部分が自然解凍されるのを待つようにしましょう。

循環アダプターをキレイに清掃する

追い炊き機能が付いている給湯器は、浴槽と給湯器の間をお湯が行き来するため、浴槽側に循環アダプター(循環金具)が取り付けられています。循環アダプターには、配管内に含まれたゴミ等を取り除くためのフィルターが設置されています。

循環アダプターのフィルターが詰まってしまうと、お湯が循環しにくくなってしまうため、追い炊きが正常に行われず、お湯が適温になりにくくなる可能性があります。

あまりにフィルターの目詰まりがひどいと、給湯器が空焚きを起こしている状態になってしまい、給湯器の故障にもつながる可能性があるため、定期的に循環アダプターのフィルターを清掃するようにしましょう。

使用する入浴剤の成分に気を付ける

追い炊き機能付き給湯器の取扱説明書には、「入浴剤の使用はお控えください」といった記載がされていますが、この理由は給湯器の追い炊き機能の仕組みにあります。

給湯器が追い炊きをする際、給湯器内のポンプの力によって浴槽内のお湯を吸い込み、配管を通じて給湯器内に運びこまれます。そして、給湯器内でお湯を加熱した後、再度配管を通じて浴槽内に戻されることとなります。

そのため、例えば金属を痛める成分である硫黄や酸、塩分などを多く含む入浴剤を使用していると、給湯器の配管が腐食してしまう恐れがあります。

入浴剤を使用する際は、成分表をしっかり確認し、金属を痛める成分が含まれていないかを確認するようにしましょう。

大阪市内の給湯器交換は当社にお任せください!!

給湯器の寿命は交換時期を判断するポイント、給湯器の故障の予防対策等をご紹介させていただきました。冒頭でもお伝えしましたが、冬の寒い季節に給湯器が故障してしまうと、生活に大きな支障をきたしてしまうため、「そろそろ交換しないとダメかも…」と不安に感じている方は、完全に故障してしまう前に交換を検討した方が良いかもしれません。

もし交換した方が良いか不安に感じている方は、当社が無料で点検に伺うことも可能です。大阪市内で給湯器交換を考えている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。