狭小住宅で後悔しないために!間取りアイデアや狭小地を選ぶ際の注意点を解説

2022年4月9日

狭小住宅で後悔しないために!間取りアイデアや狭小地を選ぶポイントを解説

日本は海や山に囲まれ、人が居住できる土地は全国土の約27%ほどしかないと言われています。又、都心に人口が集まる傾向があり、東京都・神奈川県・大阪府の人口密度が日本のトップ3となっています。

特に東京都は、都市別の人口密度ランキングで世界第4位となっていることから、日本の人口密度がいかに高いかが分かると思います。

そのような社会的背景があるため、日本の都心では狭小住宅の購入を検討している人が多いですが、狭小住宅の間取りを考える際には工夫が必要になったり、狭小地ならではの注意点が存在しています。

本記事では、狭小住宅の購入を検討している人に対して、狭小住宅で後悔しないためのポイントを分かりやすく解説していきます。

そもそも狭小住宅とは何か

そもそも狭小住宅とは何か

狭小住宅で注意すべきポイントや間取りアイデアについて解説する前に、「そもそも狭小住宅ってなに?」という人に向けて、まずは狭小住宅とは何かを簡単にお伝えしたいと思います。

狭い土地(狭小地)に建てられた住宅のこと

狭小住宅とは、10坪~15坪くらいの比較的小さい土地に建てられた住宅のことをいいます。又、低層住居専用地域などに存在する20坪~25坪の土地に建てられた住宅も狭小住宅に該当します。

大きな土地であっても、三角形の土地やコの字型などの変形地に建てられた住宅も、実際に建物を建てられる有効面積は小さくなってしまうことから狭小住宅に当てはまるケースがあります。

東京や大阪などの都心部に行けば行くほど狭小地や変形地は多く見られます。そのような狭小地や変形地に建てられた住宅を総称して「狭小住宅」と呼ばれる傾向にあります。

好立地に安い価格でマイホームを購入できる

狭小住宅の最大のメリットは、東京や大阪などの都心部でも比較的安い価格でマイホームを購入できることです。

例えば東京などでは、1坪あたり300万円する地域も珍しくありません。そのような地域に土地30坪付きのマイホームを購入する場合、土地と建物を合わせると1億円を優に超えてしまうでしょう。

それと比べて土地15坪付きのマイホームであれば、土地と建物を合わせても6,000万円台で購入が可能です。もちろん土地の安い郊外にマイホームを購入するという選択肢もありますが、「どうしても便利な都心部に住みたい」という人にとっては、狭小住宅は有効な選択肢の一つとなり得ると思います。

経験と知識がないと後悔してしまうケースも

好立地に安い価格で購入できる狭小住宅ですが、土地が狭いことから「一つのミスが命取りになる」ということも考えられます。

例えば50坪の土地であれば、1坪のロスがあったとしても「1/50」のロスで済みますが、10坪の土地であれば1坪のロスが「1/10」のロスとなり、ロスの割合が大きく異なります。

そのため狭小住宅の間取りを考える際には様々な工夫が必要となったり、土地選びについてもポイントを踏まえた上で慎重に選ぶ必要があります。

狭小住宅の間取りアイデア7選

狭小住宅の間取りアイデア

ここからは狭小住宅の間取りを考える際のポイントやアイデアをご紹介していきたいと思います。

狭小住宅は狭い土地に建てる住宅のため空間を横に広げることが難しいです。そのため、いかに立体的に空間を活かしていくかが重要となります。

限られた土地の大きさを最大限に活かして後悔しない狭小住宅を建てるために、これからご紹介する7つのポイントを参考にしてもらえれば幸いです。

3階建てで十分な居住スペースを確保する

用途地域や斜線制限の関係で3階建て住宅が建てられない場合を除いては、できるだけ3階建てにして居住空間を広く取るようにしましょう。3階建てにすることで、狭い土地でも十分な居住スペースを確保することができます。

しかし、その際に気を付けないといけないのが地震に対する強度です。細長い土地などの場合、建てる建物も細長くなってしまうため、耐震性能を上げるのが難しくなってしまいます。

日本は地震大国といわれているので、強い地震に備えて制震性・耐震性の高い住宅を設計することが重要です。

スキップフロアや高天井で空間を広く見せる

スキップフロアを採用することで、同じ階層で高低差を設けて空間を広く見せることができます。

バリアフリーにこだわる場合には、高天井にして空間を広く見せる方法もあります。「横に広げられないなら縦に広げよう」という発想で、できる限り空間を広くすることも狭小住宅において大切な考え方です。

高窓や地窓で光を取り入れる

狭小住宅を建てる場合、ほとんどの場合において隣地との距離が近く、十分な採光を確保できないことが多いです。

どれだけデザイン性が高く十分な居住空間があったとしても、日中まったく光が入らない家だと息苦しくなりますし、光熱費も多くかかってしまうため、少しでも光を取り入れるために高窓や地窓を設置することも検討しましょう。

部屋を仕切らず空間を広くする

これまでは各部屋を仕切るのが当たり前とされてきましたが、最近は家族の繋がりを重視する家族が増えたことによって部屋を仕切らない住宅を建てる人も増えてきました。

それぞれの部屋を仕切ることによって壁のスペースが必要になり、必然的に居住空間が狭くなってしまうとともに開放感もなくなってしまいます。

どうしてもプライベートが求められる部屋以外の壁を取り払うことによって、空間を広くすることを検討してみても良いでしょう。

階段上下をデッドスペースにしない

狭小住宅の間取りを考える際、いかにデッドスペースを作らないかを考える必要がありますが、特に階段上下の空間をどのように活用するかは重要なポイントです。

階段下の空間は少々天井高が低くなっても使用に差し支えないトイレ便座や洗濯機置き場、収納スペースにして、階段上の空間は収納を設けたり、階段の位置を合わせるなどの手段が考えられます。

狭小住宅の特性上限られた空間をいかに活用するかを考え、できるだけデッドスペースを作らないことが大切です。

造作家具で収納力を確保する

狭小住宅で困りがちなのが「収納スペースの少なさ」です。収納を大きくしてしまうと肝心の居住空間が狭くなってしまうため、収納スペースを少なくせざる得ない場合があります。

又、土地の間口や形状によっては、無駄に廊下が広くなってしまったり、三角形状になって使い道に困る空間ができてしまうこともあります。そのような場合には造り付けの収納棚を設置して、収納力を確保しましょう。

バルコニーを1か所にする

3階建住宅を建てる場合、「バルコニーは2階と3階に設置する」という固定観念がありますが、バルコニーを設けることで理想の部屋の広さを確保できないことも考えられます。

そのような場合には思い切ってバルコニーを一か所にすることも検討してみましょう。バルコニーよりも部屋の方が使用頻度が多いため、部屋の広さを優先した方が良い場合がほとんどです。

部屋の広さを優先するあまり、水回りが1階でバルコニーが3階になってしまうことも考えられますが、最近では省エネ性の高い浴室暖房乾燥機も販売されているので、家事導線を考える場合はそのような便利設備を導入するのも良いでしょう。

狭小地を選ぶ際の8つの注意点

狭小地を選ぶ際の注意点

狭小住宅の間取りアイデアについてご紹介しましたが、ここからは狭小地を選ぶ際の注意点をお伝えしていきます。

狭小地は、大きな土地と比べて少しのミスが建てられる建物に大きな影響を与えるため、しっかりと注意点を理解し慎重に土地選びをする必要があります。

用途地域による制限の違いを知っておく

エリアごとに「第一種低層住居専用地域」や「近隣商業地域」といった用途地域が定められています。その用途地域ごとに建てられる建物の高さや容積率・建ぺい率が異なるため、土地選びにおいて用途地域ごとに異なる制限の内容を知っておくことはとても重要です。

土地の大きさは同じでも、制限内容によって建てられる建物の大きさは全く変わってきますので、狭小地を選ぶ際は必ず用途地域ごとの制限内容を把握しておきましょう。

セットバック面積を調べる

建物を建てる際に遵守しなければいけない法律として「建築基準法」という法律があります。その建築基準法の中に「幅員4m以上の道路に面していなければいけない」といった内容があり、4m未満の道路については自分の土地を道路として提供し、幅員4m以上を確保しなければいけません。その際に道路として提供した土地面積のことをセットバック面積といいます。

セットバック面積は道路の扱いになるため、建築対象面積に含むことができません。自分が建てたいと思っている大きさの建物を建てられない可能性が出てきてしまうため、事前にセットバック面積を知っておくことはとても大切なことです。

セットバックについては別の記事でご紹介しています。詳しくはそちらの記事をご参照ください。

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高度地区の有無や斜線制限の内容を調べる

エリアによっては高度地区の制度を設けて、独自の高さ制限を設けている行政区があります。高度地区ごとに「北側斜線制限」「隣地斜線制限」といった斜線制限があるため、事前に内容を調べておきましょう。

特に北側斜線制限は狭小住宅を建てる上でとても重要なポイントです。厳しいエリアでは立ち上がり5mからの斜線制限がかかり、3階建ての建築ができない場合も多々あるので注意が必要です。

隣地の越境物がないかを把握する

狭小地がある場所は、多くの場合隣地も狭小地だったりします。そのため隣地からの越境物がある場合も多く見受けられます。土地の面積的には希望の間取りが入ったとしても、隣地からの越境物があると建築ができなくなってしまいます。

もし隣地からの越境物があった場合には、隣地所有者と事前に話し合いを行い、越境物の撤去をしてもらえないかを相談しておくようにしましょう。

連棟切離しの場合はリスクを知っておく

狭小地の購入を検討している人の中には、連棟住宅を切り離してからその土地に建築を考えている人もいるでしょう。しかし、連棟住宅はそもそも切離しができなかったり、切離しができても隣地と共有している柱が切離し後は越境状態になり、建物の建築に支障をきたすケースもあります。

又、解体費用も多めに必要になったりするので、連棟住宅を切り離す場合のリスクをしっかり把握し、慎重に判断を行う必要があります。

連棟住宅については別の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はそちらの記事をご参考ください。

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上下水道やガスの整備状況を調べる

狭小住宅を建築するためには、建築しようとする土地に上下水道やガスの配管を引き込む必要があります。ガスがなくてもオール電化にする等で対応は可能ですが、上下水道はそうもいきません。

又、かなり昔から建物が立ち並んでいる地域では、他人地を経由して引き込まれている場合があり、その場合は引き直すために余分な費用が必要になる場合もあります。

前面道路の種別を調べる

建物を建築するためには、建築基準法で認められた道路に接道していなければいけません。見た目はちゃんとした道路に見えても、法律上では道路ではない場合もありますので、土地に面している道路の種別をしっかり調べておくことが重要です。

道路の種別については別の記事でご紹介しています。詳しく知りたい人はそちらの記事をご参考ください。

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狭小住宅の間取りや狭小地選びの注意点についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?狭小住宅は限られた土地をいかに最大限活用するかが重要で、一般的な住宅を建てるのと比べると、狭小住宅ならではのノウハウや経験が必要となります。

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